皮膚科|浅草橋の江戸通りおだ内科・皮膚科|消化器内科 皮膚科

皮膚科

花火

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内科診療内容

皮膚科診療内容

皮膚疾患全般にわたる診療を行います

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当院の皮膚科では、皮膚疾患全般にわたる診断と治療を、基本的に保険診療にて行っております。
診療にあたっては患者様のお話をよく伺い、その時の状況に応じた最適な治療を行い、また日常生活上のセルフケアについても、丁寧にご説明いたします。
当院は、浅草橋・馬喰町・東日本橋等からご来院しやすい立地にあり、地域にお住まい・お勤めの皆様にとっての皮膚科「かかりつけ医」でありたいと考えておりますので、皮膚のことでしたら何でもお気軽にご相談ください。

皮膚を通して全身を診療

「皮膚は内臓を映す鏡」という言葉を耳にしたことがおありかと思います。皮膚は内臓を包み込んでいる大きな袋のようなものですから、内臓・諸器官の発するサインがよく表れてきます。内臓をはじめとする体内の状態や血行の調子、ホルモンバランス、ストレスの有無などが複雑に絡み合い、皮膚症状として現れてくることが少なくないのです。
小さな皮膚病変を検査しているうちに、思わぬ内科的疾患が見つかるケースもあります。

当皮膚科では内科との連携ができることにより、必要があれば内科と協力して内科的疾患を検索したり、患者さんの体質を正確に把握したりすることがでます。全人的な治療として漢方治療なども取り入れています。

紫外線治療器の最新機種セラビーム® UV308 mini LED 導入

前機種VTRACに代わって、紫外線治療器の最新機種セラビーム® UV308 mini LEDを導入しました。

セラビーム® UV308 mini LED

当院では、乾癬、アトピー性皮膚炎、白斑、脱毛症、掌蹠膿疱症などステロイドなどによる従来の治療でなかなか治らない疾患について、紫外線治療(セラビーム® UV308 mini LED)による治療を取り入れております。
セラビーム® UV308 mini LEDは種々の皮膚疾患を治療するための紫外線治療器で、健常部位への紫外線暴露を極力避け、病変部のみを局所的に照射することができます(ターゲット型)。セラビームはその他のターゲット型の紫外線照射器と比べて、低波長を低減することで赤みなどの副反応が出にくく、効率良く治療できます。
セラビームによる治療の対象としては以下のような疾患があり、保険が適応します。

  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性白斑
  • 乾癬、類乾癬
  • 掌蹠膿疱症
  • 菌状息肉症
  • 悪性リンパ腫
  • 慢性苔癬状粃糠疹
  • 円形脱毛症
期待される適応症の拡大

上記の疾患のほかにも、従来の紫外線療法(PUVA療法、ナローバンドUVB療法)では治療効果が低いと考えられていた円形脱毛症、皮膚リンパ腫、全身性強皮症、皮膚ムチン沈着症などの疾患においても有効性が報告されており、今後もさらなる適応症の拡大が期待されています。

スキンケアについてアドバイス 

皮膚疾患以外にも、乾燥肌、肌荒れなど、皮膚のことで少しでも気になることが出てきましたら、何でも遠慮無くご相談ください。皮膚科専門医としての見地から、お一人お一人に合ったスキンケアをアドバイスいたします。

保湿剤によるスキンケア

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健康な肌には、角層(皮膚の一番外側)による「バリア機能」が備わっており、水分の蒸発や外部からの刺激を阻止し、皮膚を守ってくれています。しかし、皮脂や天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(セラミド)など、皮膚内の水分を保つ物質が不足して皮膚がカサカサと乾燥した状態(乾燥肌)になると、角層が剥がれて隙間が生まれ、微生物や化学物質、紫外線、摩擦などによる刺激を容易に受けるようになってしまいます。ここで大切になってくるのが、保湿剤によるスキンケアです。
保湿剤は、皮膚の水分が逃げないように表面に膜をつくったり、皮膚に水分を与えたりしてくれます。お肌に合った保湿剤を毎日塗って、皮膚の健康を守りましょう。
保湿剤の使用にあたっては、皮膚がやや湿っている時に塗るのが効果的で、例えば入浴後5分以内に塗るのがお勧めです。また、保湿剤を塗る前に、化粧水などでお肌を軽く湿らせておくと、より保湿効果が得やすくなります。塗る際には、手のひら全体を使って、やさしく丁寧に広げましょう。お肌がしっとりするくらいまで塗るのが、大まかな塗布量の目安です。

患者様に多く見られる症状・疾患

アトピー性皮膚炎 

アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹が体や四肢に左右対称にできる慢性的な皮膚疾患で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。皮膚症状が、年齢によって変化するのも特徴的です。
アトピー性皮膚炎の原因は、まだはっきりとはわかっていませんが、遺伝的な体質に加え、環境的要因が影響して発症すると考えられています。多くの患者様は、皮膚が乾燥しやすい素因(ドライスキン)とアトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)を併せもっています。

アトピー性皮膚炎の治療

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アトピー性皮膚炎の治療において一番大切なのは、薬物による治療です。アトピー性皮膚炎治療のための外用薬としては、ステロイドの塗り薬とステロイド以外の免疫抑制薬の塗り薬(免疫抑制外用薬)があります。ステロイドの塗り薬は、炎症を強く抑える作用を有し、免疫抑制外用薬は、過剰な免疫反応を抑制します。これらの薬剤を適切に使うことで症状を早く改善し、良い状態を維持することが可能になります。
ほかに、痒みを鎮めるために抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を補助的に用いたり、他の治療でなかなか良くならない重症の成人患者様では、ステロイド薬の飲み薬やシクロスポリン(免疫抑制薬)の飲み薬を服用したりすることがあります。
また、当院ではなかなか治りにくいアトピー性皮膚炎の症状をコントロールするために、
ステロイドなどの塗り薬や抗アレルギー薬などの内服に加えてVTRACという紫外線照射機器を使って治療することもあります。回数はかかりますか、徐々にエネルギー量をあげて維持していくことにより、治療の効果が表れていきます。
どのような治療をしていくかは、患者様個々人の皮膚の状態やライフスタイルに合わせて、ご相談の上で治療を開始したいと思います。

乾癬

銀白色の鱗屑(りんせつ:皮膚の粉)を伴い、境界の明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出ます。乾癬の患者様の90%くらいが、この症状です(尋常性乾癬)。
大きさ・数・形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を形成することもあります。できやすい部位は、慢性かつ機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿などです。青壮年期に発症することが多く、多発します。痒みは約半数の患者様に見られます。爪の変形や関節炎を伴うこともあります(関節症性乾癬)。稀ながら、発疹が全身に及ぶこともあります(乾癬性紅皮症)。その他、喉が痛んだ後(扁桃炎)に雨滴状の小さな乾癬皮疹ができる滴状乾癬や重症の汎発性膿疱性乾癬などがあります。
治療については、従来から使用されているステロイドやビタミンD3の外用剤またはその合剤や、抗アレルギー剤、シクロスポリンの内服に加えて当院では、乾癬に関してもVTRACという紫外線療法を取り入れています。外用剤が効きにくい厚みのある発疹や爪などに特に有用です。また、H29年3月からは新規内服薬である経口ホスホジエステラーゼ4阻害薬オテズラ錠の処方が可能です。
また、乾癬の患者さまは、高脂血症や糖尿病や肥満などの内科的な疾患をお持ちの方が多くいらっしゃいます。このような内科的な疾患のコントロールすることによって、乾癬の症状をコントロールしやすくなります。また、乾癬の薬は種類によっては内科的な副作用がでやすいものもあります。当皮膚科では内科と連携して内科的な疾患のコントロールや副作用のチェックを行えるという利点をいかして、全人的な治療が行えます。

かぶれ

皮膚に直接触れたものの刺激や毒性が原因となって起こる炎症や湿疹をかぶれ(接触皮膚炎)と言います。慢性の湿疹と思われて治療をおこなっている患者様の中でも、実は身の回りのありふれたものによるかぶれが原因であることがあります。一般的には染毛剤や金属のかぶれなどが有名です。当院では原因を検索するために、鳥居のパッチテストパネルや金属のパッチテストを施行しております。パッチテストとは、原因と思われる物質を皮膚に貼りつけて反応を見る検査です。原因を特定し、その刺激を除きさえすれば、比較的容易に治すことができます。

脂漏性皮膚炎

脂腺の多いところに生じる湿疹で、頭部や顔、胸背部などにできやすいのが特徴です。新生児や乳児に多く見られますが、大きくなるにつれて自然にできなくなってきます。
一方、問題なのは中高年の場合で、頭、顔、耳にフケがしつこく出て、痒みもあり、とても憂うつなものです。
原因としては、皮脂成分の質的異常や皮膚機能の老化が関係しています。また、でんぷう菌(マラセチア)の感染が関与することがあり、脂漏性皮膚炎の治療としては、強過ぎないように気をつけながらもしっかり洗うのが基本で、そうした後にステロイド軟膏とでんぷう菌に効く抗真菌剤を塗ります。

手湿疹

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水仕事や、紙を頻繁に扱う仕事をしていると、皮脂や角質が落ちてしまいます。それによって皮膚のバリア機能が弱まり、物をつかむなどの物理的な刺激に皮膚が過剰に反応するようになり、また刺激物が侵入しやすくなります。こうして起こるのが手湿疹です。手湿疹は、もともと皮膚のバリア機能が弱いアトピーなどの既往のある方に生じやすく、手湿疹の原因となる仕事を中止できない方は治りづらいものです。
手湿疹の治療の柱は、薬物療法と生活改善です。薬物療法で用いる主な薬は、ステロイド外用剤と保湿剤です。炎症が強い場合は、ステロイド外用剤に重ねて保湿剤を使用することで手を保護し、刺激から皮膚を守ります。症状が軽い場合は、保湿剤のみの処方をします。適切な薬を使用すれば、炎症は1~2週間で改善されますが、生活習慣を変えなければ再発を繰り返すことになります。薬物療法とともに、手の保湿・保護をするために下記のような生活改善を心掛けましょう。

  • 手自体を洗う時以外、手を水やお湯に触れさせないことです。水仕事は必ずゴム手袋をして行うだけでなく、料理や入浴洗髪をする時も使い捨てのゴムの手袋をこまめに使うように徹底します。
  • 石けん、ハンドソープなどは低刺激性のものを選び、洗いすぎないように気をつけましょう。
  • 1日に何回もハンドクリームを塗りましょう。市販のハンドクリームはかぶれの原因になりやすいものも入っているため、処方でお出しできるハンドクリームがおすすめです。ステロイドの使い過ぎはさらに皮膚が薄くなってバリア機能が落ちるため、注意が必要です。保湿を中心に外用しましょう。

これを1か月以上継続すると、肌のバリア機能が戻ってきます。刺激を減らす工夫を継続することで、ステロイド外用剤が必要なくなります。それが治療のゴールです。

皮膚掻痒症

皮膚を見ても何もできていないのに、痒みが生じる疾患です。全身のいたるところが痒くなるケースと、陰部などの限られた部分だけが痒くなるケースがあります。
しかし、痒みが起こるメカニズムは、十分には解明されていません。肌の乾燥のためにちょっとした刺激で痒くなることもありますが、それだけでなく、腎臓、肝臓・胆道、糖尿病やホルモン異常、血液疾患、悪性腫瘍、さらには内服薬なども原因になっていることがあります。これらによる痒みの起こり方は、じんましんや湿疹の時にみられる痒みとは同じではないと言われます。発作的に「痒みが襲ってくるようだ」「体の中から痒みが湧いてくる感じ」などと表現する方もよくおられます。
原因となっている病気がある場合には、その治療が必要です。当院では特に発疹がないのにもかかわらず、かゆみがあるという皮膚掻痒症の場合は内科的な疾患の検索のたまに、一般的な検査を内科と連携して行うことができます。皮膚掻痒症の皮膚は比較的、肌が乾燥していることが多いので、保湿薬をしっかり塗ることも大切です。抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤の内服もある程度の効果が期待できると考えられています。完全に症状を止めることはできない場合はメントールやハッカ油、かゆみ止めの外用などを併用することもあります。

じんましん

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痒みの強い、丸っぽい形をし、わずかに盛り上がったみみず腫れが数分~24時間以内にできて消えていく皮膚疾患をじんましんと言います。多くは痒みを伴いますが、チクチクとした痛みや、熱く焼けつくような痛みが生じることもあります。
4週間以内に治るものを急性じんましん、それ以上の期間にわたって断続的に発症するものを慢性じんましんと呼びます。
じんましんの原因は、食べ物や内服薬、細菌やウイルスの感染など様々で、検査としては血液検査IgE RAST法、一般血液検査などを行います。しかし、慢性じんましんでは、原因が特定できないことが少なくありません。
じんましんの治療には、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などを使います。薬を内服すれば、多くの人は数日で症状が治まりますが、医師の指示に従って飲み続け、徐々に減らしていくことが大切です。

いぼ

いぼ(疣贅)には、実はいろいろなものがあり、紫外線の影響などで年齢とともに少しずつ増えてくるいぼ(脂漏性角化症)と、ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)が皮膚のごくわずかな傷から侵入して感染することによって発症するいぼ(尋常性疣贅など)が有名です。脂漏性角化症は顔や首、わきの下、胸、背中、腰回り、鼠径などに特にできやすく、液体窒素による冷凍凝固を行ったり、炭酸ガスレーザーで焼灼したりします。尋常性疣贅は痒みや痛みなどの自覚症状がないことが多くいじるとどんどん増えていく傾向があります。人から人にも、うつります。根気よく液体窒素による冷凍凝固を継続していくことが大切ですが、ヨクイニンの内服を併用したり、難治性の場合は外用療法を使って治療したりする場合もあります。
また、いぼの中でも、稀ながら悪性のものもあるので、それらとの見分けをつけるためにも、まずは気になるいぼを見つけたら受診をお勧めいたします。

たこ・うおのめ 

たこ(胼胝)やうおのめ(鶏眼)は、足の特定の場所に継続的に圧力がかかることによって発症します。たこは皮膚が常に圧迫や擦れなどの刺激によって分厚くなるものです。うおのめとの違いは芯のようなものが見られないことや、角質が盛り上がってくることが挙げられ、また多くは痛みがありません。うおのめは足の裏や指にできる硬結で、熱くなった角質が深部にくさびのように増殖し、芯のようなになり、歩くたびに刺激されて痛みを伴うのが特徴的です。

ニキビ(尋常性ざ瘡)

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ニキビの直接的な原因は、皮脂(皮膚のあぶら)の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。ホルモンやストレスなどの影響により過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、面皰(めんぽう)という状態になります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、ニキビの元となるアクネ菌は増殖していき、赤みや膿などの症状を招きます。
大人のニキビは、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活、睡眠不足、紫外線、ストレスなど、様々な要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくいのが特徴です。

ニキビは放置せずに皮膚科で治療

ニキビはよく“青春のシンボル”などと、やや肯定的な言い方をされますが、医学的には尋常性ざ瘡というれっきとした皮膚疾患です。ニキビができると気分的にもすぐれず、日常生活に影響してきます。また、ニキビのケアが不十分だと「ニキビ痕」(色素沈着やクレーターなど)が残ってしまうこともあります。ニキビ痕が残って後悔しないためにも、ニキビ症状が現れたら放置せずに皮膚科でご相談なさるよう、お勧めいたします。

ニキビの治療

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治療にあたっては、ニキビの種類と重症度を判断し、外用薬、内服薬(抗生物質、ビタミン剤、漢方薬など)、ケミカルピーリング、レーザー治療等のなかから選択します。
近年、ニキビの外用剤において、デュアック、ベピオ、エピデュオなど、いろいろな種類のものが処方できるようになり、今まで予防的な位置づけで唯一選択されていたディフェリンで乾燥が強い方でも、予防的な治療の可能性が広がっています。ただし、これらの外用剤は、主成分である過酸化ベンゾイルでかぶれをおこすことがあるため、外用の仕方に注意が必要です。適切な外用の仕方を確認しながら、処方しております。
その他、ニキビの治療には当然(実は一番!)適切なスキンケアや生活習慣の改善も大切です。お一人お一人、悪化因子が何か丁寧にお話しを伺いながら、診療していきます。ニキビは症状が落ち着くまでには少々時間を要しますので、根気よく治療を続けましょう。

虫刺され

蚊、ダニ、ノミ、ブユ、ハチ、ケムシなどによる虫刺されは、日常的によく起こります。症状の程度も、特に治療しなくても痒みを我慢していれば間もなく治まる程度のものから、すぐに毒抜きなどの処置が必要なものまで様々です。
虫刺されとは、それぞれの虫が持っている物質が、刺されたり咬まれたり、血を吸われたり、触れたり(ケムシなどの場合)した際に人間の皮膚内に注入され、それによって赤みや水ぶくれ、痒みや痛みなど様々な症状が起きている状態です。ハチにさされた後には、血圧低下や意識消失など、強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることもあり、注意が必要です。

虫刺されによる症状

虫刺されによって生じる皮膚症状には、大きく「痛み」と「痒み」の二つがあります。
痛みには、虫が皮膚を刺したり咬んだりすることによる物理的な痛みが一つ、もう一つは皮膚に注入された物質の化学的刺激による痛みです。
痒みは、皮膚に注入された物質(唾液腺物質や毒成分)に対するアレルギー反応によって引き起こされます。このアレルギー反応には、すぐに起こる「即時型反応」とゆっくり起こる「遅延型反応」があります。
即時型反応は、虫に刺された直後から痒みや発赤、じんましんなどが現れるもので、数時間後に、そうした症状は軽くなります。
一方の遅延型反応では、虫に刺されてから1~2日後に痒み、発赤、ブツブツ、水ぶくれなどが現れ、数日~1週間程度で症状は軽くなります。
これらアレルギー反応の現れ方は、虫に刺された頻度やその人の体質によって大きな個人差が生じるのが特徴です。

虫刺されに対する治療

皮膚科の治療では、ステロイド軟膏を短期間外用します。腫れや痒みが強い場合は、抗アレルギー薬、場合によってはステロイド薬の内服が必要になります。
痒いからといって患部を掻き壊すと、とびひ(伝染性膿痂疹)や治りにくい痒疹(痒みのある硬くなった皮膚)となり、長期化することがありますので、皮膚科への受診をお勧めします。

帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症しますので、水痘(水ぼうそう)を経験した人にだけ起こります。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜んでおり、加齢や疲労、ストレスなどが引き金となってウイルスに対する抵抗力が低下すると、潜伏していたウイルスは再び活動を始めて増殖し、神経を伝って皮膚に達し、帯状疱疹として発症するのです。このとき炎症は、皮膚と神経の両方で起こっています。
症状はピリピリ、チクチクした痛みや皮膚の違和感から始まり、しばらくするとその部分が赤い斑点になり、やがて帯状の水ぶくれになって、神経痛のような強い痛みを伴うようになります。水ぶくれは、粟粒大から小豆大くらいの大きさで、頭部から下肢までの左右どちらか片側に生じます。軽い発熱や頭痛、リンパ節の腫れがみられることもあります。体に帯状疱疹ができた場合は、体半分の肋骨に沿って水ぶくれや赤みが帯状にみられます。

早期の皮膚科受診が大切

痛みが始まってから水ぶくれが治るまでの期間は、適切に治療をすれば、通常は2、3週間くらいです。痛みは水ぶくれが治る頃に消えますが、治った後も長期間にわたってピリピリするようなしつこい痛みが残ることがあります。これを「帯状疱疹後神経痛」と言い、高齢者に多く見られます。
帯状疱疹後神経痛は、ウイルスによって神経が損傷されることが原因と考えられています。したがって、治癒までに時間がかかるほど、また発症時の痛みや皮膚症状が強いほど、帯状疱疹後神経痛に進みやすくなります。
帯状疱疹は、いち早く皮膚科を受診して早期のうちに治すことが大切で、これにより帯状疱疹後疼痛の発症頻度を少なくすることができます。

帯状疱疹の治療と予防

帯状疱疹の治療にあたっては、ウイルスの増殖を阻止して治癒を早める抗ウイルス薬や対症療法として消炎鎮痛薬が用いられます。早めに服用することが大切です。痛みがひどい場合は、ペインクリニックなどで神経ブロック療法を行って痛みを止めたりもします。抗ウイルス薬の飲み薬は、効果が現れるまでに通常2日くらいかかります。服用してすぐに効果が現れないからといって服薬量を勝手に増やしたり、途中でやめたりしないで、必ず医師の指示通りに服用してください。治療開始後、多くは1週間くらいで赤みや水ぶくれが落ち着き、その後はかさぶたができて2、3週間程度で治ります。皮膚症状が治まった後も痛みが残ることがあり、何ヶ月、場合によっては何年も続くケースもあります。
なお、帯状疱疹が他人に帯状疱疹としてうつることはありませんが、局所以外の体全体に発疹が散在する(汎発疹)場合は、水ぼうそうにかかったことの無い乳幼児には水ぼうそうを発症させる可能性がありますので、小さな子どもとの接触を控えましょう。汎発疹がない場合は、局所をむやみにいじったりせず、軟膏をぬって適宜ガーゼなどで保護し直接触らないように気を付けていれば感染のリスクはないでしょう。

帯状疱疹の予防

帯状疱疹は前記のように加齢や疲労、ストレスなどによって体の抵抗力が落ち、おとなしかったウイルスが活動し始めることで起こります。したがって、予防のためには日頃から栄養バランスの良い食事を摂って十分な睡眠をとり、また適度な運動を心掛け、心身の健康に気を配って体力を落とさないことが大切です。

巻き爪 

巻き爪とは、足爪の両端先端部が、大きく内側に湾曲した状態を言います。負担のかかりやすい親指の爪がこの状態になることが多く、爪を深く切り過ぎたり、先の細い窮屈な靴を長時間履き続けたりすることが原因で起こります。また、爪が指の肉に食い込んで強い痛みが生じたり、場合によってはジュクジュクした肉が盛り上がったりすることがあります。爪は深爪にならないように注意し、窮屈な靴を履かないことが大切です。
巻き爪が進行すると、肉の部分に曲がった爪がどんどん食い込んでいき、次第に炎症や痛みを引き起こすようになります。これが陥入爪です。さらに、曲がった爪に巻き込まれた皮膚が化膿してしまい、歩くことが困難になるケースさえあります。
また、巻き爪の痛みから足をかばおうと、いつもとは違った歩き方をしてしまうために、足首や膝、腰にも負担がかかり、捻挫や膝痛、腰痛の原因になったりもします。
ですので、巻き爪は単に「見た目が悪くなってしまうだけのこと」などと安易に考えず、きちんと治療することが大切です。

水虫

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地球上にはカビ(真菌)がたくさん存在しており、私たち人間と共存しています。乳酸菌や納豆菌などの生活に役立つものばかりでなく、人間に病気を起こすカビもいます。水虫菌もその一つです。水虫菌は正式には白癬菌(皮膚糸状菌)と呼ばれます。水虫では、この白癬菌という真菌の一種が寄生して、手足の指の間や足の裏などの皮がめくれてきます。ジュクジュクとしたり、痒みが出てきたりもします。
診断にあたっては、顕微鏡を使って白癬菌がいるかどうかの検査を行います。

白癬の種類

足白癬は趾間型、小水疱型、角質増殖型があり、爪に白癬菌が感染する爪白癬の4種類に分類されます。

趾間型足白癬

足指の間の皮膚がふやけたように白く濁り、痒くなるのが特徴です。水虫のなかで一番多く見受けられます。2次的に細菌感染を併発しやすいタイプです。

小水疱型足白癬

土踏まずや足の縁などに小さな水ぶくれが多発します。これも夏季に悪化しがちで、強い痒みを伴います。水ぶくれが破けると、皮が剥けます。

角質増殖型足白癬

足の裏から縁にかけての広い範囲で皮膚が厚くなり、冬のほうが乾燥でひび割れ等を起こしやすくなります。痒みを伴わないので「皮膚が厚くなっただけ」と勘違いし、水虫だと気づかないケースも少なくありません。

爪白癬

爪にできる水虫のことです。痒みは伴いませんが、爪が黄白色に変色したり、分厚くなったりもします。

円形脱毛症

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自覚症状などが何も無く、ある日突然、頭にコイン大の丸いはげ(脱毛斑)が生じる疾患です。はげは一ヶ所とは限らず、多発することもあります。時には頭全体の毛が抜けたり、全身の毛が抜けたりすることもあります。
かつては、精神的ストレスが主な原因と考えられていました。確かに何らかのストレスがかかった時に脱毛が始まる人もおられます。しかし、多くはストレスと関係無く発症します。最近の知見では、ある一定の割合で円形脱毛症をおこしやすい遺伝的な背景があり、風邪などの一時的な免疫システムの変化により円形脱毛症を発症するのではないかと言われています。
円形脱毛症の頻度は人口の1~2%と推測され、男女差は見られません。脱毛斑の少ない場合は、ほとんどが自然に治ります。しかし、広い範囲で抜けているケースほど脱毛は長引き、数年以上にわたって続くケースもあります。ただし、たとえ何年も脱毛が続いても、毛包の大元の細胞(幹細胞)は残っていますので、治療がうまく効を奏すれば、毛髪は戻ってきます。

円形脱毛症の治療

治療法は、病気が始まってからの期間と脱毛面積などに応じて決められます。急激に脱毛が進行する場合、ステロイドのパルス療法の適応を考慮します。ステロイドなどの外用療法やグリチルリチンなどの内服療法、ステロイドの局所注射、脱毛部を液体窒素で冷却する方法、ステロイドの内服療法などが知られています。

クリニック概要
Clinic overview

医院名 江戸通りおだ内科・皮フ科
住所 〒111-0052 東京都台東区柳橋1-20-4
VORT浅草橋駅前Ⅴ(旧深代ビル)3階
電話番号 03-3862-4188
診療科目 内科・消化器内科・胃カメラ・大腸カメラ
外科・肛門科・健康診断・予防接種
皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科
最寄り駅 JR中央・総武線「浅草橋駅」徒歩1分
都営浅草線「浅草橋駅」徒歩1分
休診日 水曜・土曜午後・日曜・祝日(皮膚科:金曜休診)
内 科 日・祝
9:30~
12:30
15:00~
18:00
皮膚科 日・祝
10:00~
12:30
(土曜 9:30~13:00)
14:00~
17:00

※窓口の受付は午前9時から、午後は13時半(金曜は15時)からになります。

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