今日は手荒れの治療についてです。
手の甲や指背は痒くなりやすい部分です。掻きむしってしまうのは、一番良くないので、痒いときは、ステロイドを塗って炎症を抑えます。
逆に手の平や指の腹は皮膚が薄くなったり、ぱっくりひび割れたりしやすいところです。ステロイドをあまり塗りすぎると、さらに皮膚が弱くなるため、こまめに保湿剤を外用しましょう。ぱっくりひび割れには、ステロイドのテープが効きます。
絆創膏やキズパワーパッドは貼っているときは楽ですが、皮膚が蒸れ、はがすときに角層もはがれます。使わないようにしましょう。
前回、手荒れの対策は、手を洗わなくてはならないとき以外は、すべて手を濡らさないようにしましょうとお伝えしましたが、具体的な対策は、日常生活でのいろいろな場面で手袋を徹底的にすることにつきます!
・お皿洗いはもちろん、ゴム手袋、料理で野菜を洗ったり、お肉を切ったりするときもディスポ―ザルの手袋をしましょう。
・長風呂はNG、皮膚がふやけます!手袋をして、手首をゴムで縛って、湯船には手をつけず、シャンプーも素手でやらないように。手袋の中にお湯が入ってきますが、素手でやるよりははるかに良いでしょう。
・ずっと手袋をつけていると、今後は自分の汗で痒くなります。ディスポ―ザルの手袋は、毎回捨てなくてもいいと思います、こまめに取り換えましょう。
皮膚が荒れているときは、日々のすべての刺激が炎症を引き起こします。肌のバリアが完全にもとに戻るまで(なんと!)3か月は継続しましょう。
バリアの整った皮膚は少々の刺激をうけてもぶり返しにくくなります。根気です!
こんにちは!この度、念願のクリニックブログを開始することになりました!
日頃診療で、患者さんに伝えきれないことを、たくさん発信したいと思います。
記念すべき(?)第1回は手荒れについて
例年より、手荒れの患者さんが多い!です。そうです、手洗い、アルコール消毒のためです!外食が減って、自炊が増え、家にいる時間が増えてついでにこれを機に大掃除も、なんて方もいらっしゃるかもしれません。
手荒れ、肌のバリア機能が弱い人に多いです。とにかく、一旦、あれてしまった皮膚は、洗剤、石鹸、シャンプー、お湯だけでなく、水さえも刺激になって、炎症を引き起こします。
手を洗わなくてはならないとき以外は、すべて手を濡らさないようにしましょう!
「なにそれ?!」ですよね。
具体的にどのようにしたらいいのかは、次回お伝えします!